VOC等の希薄な濃度を含む排ガスや臭気成分の処理方法は旧来から直接燃焼方式、及び触媒燃焼方式等が多く採用されておりますが近年エネルギコスト要因の高まり、及びリユース要因等の観点から蓄熱燃焼方式や溶剤回収方式が注目されており、当社はいずれの方式も取り扱います。

ここではVOC(揮発性有機化合物)、悪臭、及び希薄な可燃分等を含む排ガスの処理として熱効率の高い蓄熱燃焼方式としてRTO(Regenerative Thermal Oxidizer)を紹介します。

[特徴及びシステム]

RTOにも多塔切替式や回転式があり当社が取り扱う回転式蓄熱燃焼方式の特徴は以下の通りです。

・標準的なシステムをベースに顧客の個別条件を反映して設計出来る。
・蓄熱体の種類と数量の組合わせの中から最適な条件を選択できる。
・助燃燃料（兼スタートアップ燃料）の種類を選ばない。
・電気加熱、廃溶剤の利用も可。
・シールファンを組み込み高い分解効率を長年に渡って維持できる。
・濃縮装置と組み合わせVOC濃度を濃くすると共にRTOの設備容量を小型化できる。
・VOC濃度が濃い場合蒸気、温水、温風等の廃熱回収が可能。
・安全システムを構築し操作が簡単（自動運転）。
・メンテナンス費用が殆どかからない。

[適用]

・各種VOCの処理（印刷、塗装、ラミネーション）
・各種臭気の処理（水処理爆気臭気、食品、畜産・養鶏）
・メタンなど希薄な可燃物の燃焼処理（温暖化ガス削減効果）